<第14章> 昇華の最終段階

  八郎潟と田沢湖:東北地方の伝説から〜



  秋田のやさしい八郎は,三人で「マダ」の木の皮をはぎに, 山へでかけました。 そこに
仮の小屋を作りすみます。ある日めしの当番だった八郎は,イワナを三びきつかまえました。
あまりにおいしそうなので,ふたりをまちきれず,三匹とも食べてしまいました。
 するとノドがやたらとかわき,いくら川の水をのんでもヒリヒリとあついのです。

  やがて口は耳までさけ,もえるような赤い舌と,たくましい二本のつのが…。

 とうとう, 全身にうろこがびっしりとはえ, 竜となりました。のどがかわくので, 川をせき
とめて水をのもうとします。しかし地元の神がみに怒られるので,二十三日間, 北へ移動
をくりかえし,ようやく十和田湖にたどり着き,そこに数年とどまることができました。

* * * * *      

 南祖坊というボウズが, 熊野権現のおつげで…と思いこんで, ここに住みはじめました。

ボウズがお経をあげはじめると, 八郎は頭が痛くなります。
竜はそもそもお経と鉄がきらい

  とうとう竜とボウズの争いになりました。ボウズのなげた,巻のお経は頭竜となり,
八郎のなげた, たてがみいっぽん1本が, 竜となり, むかえうちます。勝負がつきません。

  今度はボウズが, 法華経をとなえると,文字の一つ一つが剣となり,八郎をたおしました。
こうして,湖をおいだされた, かわいそうな八郎は, 荒れた砂はまの, オジカ半島に湖
(今の八郎潟)を作り,すみかとしました。

* * * * *      

  いっぽう, 秋田の山おくに母とくらす辰子は,「母のために, いつまでも花のような娘で
いたい」と願をかけました。 「 それはムリなはなしだ」 と夢で観音にさとされたのに 「ムリを
承知で」と強く決心したので,「じゃあ北へゆき清水をのみなさい」 と,お告げをうけました。   
清水をのむと, 辰子は竜に変わってしまったので,田沢湖を作りすみかとしました。
  辰子のうわさをきいた八郎は,大おとこにヘンシンし,辰子にあいにゆきました。
八郎にあった辰子も,娘の時のやさしい心を取りもどし,八郎とむすばれました。

* * * * *      

  こうして冬のあいだ, 八郎は辰子と田沢にすみます。 八郎潟は 八郎がるすがちなため,
年ねん浅くなってゆき, 田沢湖は冬がくるたびに, 深くなってゆきましたとさ。

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▽父兄の皆様へ▽
  日本にはこういう,人間が竜になったり,竜が生まれかわる話が,たくさん残っています.

この物語のポイントは:                  アセンション
1)優しい男が,たまたま欲ばり,『イワナ』を三匹も食べたら,のぞまぬ昇華をしてしまった。
2)女性は,意思の力で道理をまげ,清水をのみ,やはりのぞまぬ昇華をしてしまった。
  そしてのぞむなら人体にもどることができること, 北に移動したこと,
  昇華後は, 湖に住んだこと, などが共通点です。
  (霊界はつねに北にあるとされてきましたので,それゆえの『北』なのでしょう)。

    八郎のばあい,昇華する直前には,体じゅうが焼けるように熱くなります。
体温の中枢は,視床下部の単純IC回路にありますが,そこにスイッチが入ったのでしょう。
ここが昇華するばあいに働く,最終メカニズム。 急激な体温上昇で自爆するのをふせぐには,
たくさんの清い水が必要なことがわかりますね。


★蝶も,サナギからチョウになると,沢山の清い水を必要とすることがわかっています。

  竜は仏教=お経が嫌い,という事も大切なポイント。
磁場を作るのは水にとけている鉄分 なのですが,不自然な所に鉄製品があったりすると,
地磁気がみだされてしまいます。
ですから水脈(竜族が支配する〜乙姫)に意思があるとすると,鉄製品を好まないということは,
当然ともいえることでしょう。


  【日本と仏教の争い】

  仏教を象徴するのが卍…十が回転したかたち=十を越えた十一世界 ですが,
かたや八(郎)が昇格すると十(和の田)にすむようになります。
坊主の念仏の力が九頭竜で,元・八郎と互角の力でした。
つまり二人は九の位の実力があって,十の位を求めて争っていたことになります。
  法華経の,仏教の本来の威力( 11)がでてくると,元・八郎はまけてしまいました。

 日本が無秩序になってきたので,インド由来(南祖)の智恵=『 法華経 と 観音』の教えを 輸入しました。
そこでもともと日本を支えてきた, 神道も龍族と, 長く葛藤を続けました。でもそれも日本人が望んだこと。
『神ながらの道』がこうして封印されてしまうと,日本古来の智慧も昇華法もいっそう,うもれてしまったのです。


『秋田』   :刈り入れの季節の田。人類の刈りとりの頃をむかえた,世紀末の地球のこと。

『三と八』  :「気」を生みだす,
時空の無限循環原理

『マダの木』 : 昔は,家の屋根に,マダ木の皮をしきつめました。
        『まだ,機は熟していない』ことをあらわしています.気が熟していないのに,
        3−8のシクミで昇華するばあい,八郎みたいに焼けるような苦しみをあじわう
        ことになります。心と体を熟成させることが大切なのですね.

『イワナ』  : 「言わぬが花」「ことあげせず」と同じ意味.「食わな(桑名)のハマグリ」と同じ語法.
(岩魚)     強いイシ(岩・巌・磐)を秘めて,名=言葉にださないこと.

『熊野』   : 熊野神社系はクマラ(鞍馬)のネットワーク. 多くのばあい,大河の川ぞいに
         クマラ神社がまつられています.本物のクラマの意志ではないことを示すために
        「権現」という,もっともらしい名を奉ったのでしょうか.

『竜』    :宇宙は,竜と竜子(粒子)から,できあがっています。ヒトが昇華するばあい,
        細胞が自由細胞にかわりますから,体積は巨大化し,らせん運動で上昇します.
        これは伝説でつたえられてきた,竜のすがた,そのものではないでしょうか。

        1)竜は,知識の木のもとにトグロをまく蛇が,昇華した姿。
        2)竜とは水脈=マグマ流れに連動し,地表の磁場エネルギ−(地磁気)の発生源。
        3)竜とは,日本列島のこと。昇華をはたし,日本列島の守り手となったヒトのこと。


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   <14章>       【脳の再統合】

                (nifty/fmisty/mes14/98/12/19 に投稿したもの)

宇宙というのは本来単純なものでもあり,複雑(多彩)なものでもあるのですが,
たいていの方は,神秘のなかにひそむ,単純な原理に興味がおありのようです。

 無イミにもみえる情報の洪水(インタ−ネットもまたそうですが),雑多な日常の
できごと・・その中でさえ,単純な言霊コトダマの力はすみずみにまで, 浸みわたってます。

よの中をうごかす根源の力・隠れた力。 その一つが言霊です。
その力が「ただ在りつづける」ことを知ること。はかない生命いじょうの不変的存在で
あると,受けいれるとき, あなたの脳の中にたくわえられた, ゴミクズのような知識が,
ひとりでに統合をはじめます。 はかない存在の人間よりも,彼らは自立性をもつのですから。

文字どおり,ねむっていた知恵・休眠中の脳も起動し,脳が再編成をはじめます。
全知にむかって,脳と体が,準備をはじめるのです。
その時どうか,脳が再編されるプロセス・・自由な連想がうかぶ時間を,大切にしてほしい
のです。 できれば忙しくうごきまわったりせず,すべての言葉のもととなった,自然の
ことがらに,触れなおしてほしいのです。 言葉は実体をもとめる習性をもっています。
(たとえばノギヘンのもとになったイネ, 木へん,月ヘン,日ヘン,角ツノ、、、、、、)

 じっさいにこうして「同音多義語」やコトダマにめざめた人は,脳がフル回転をはじめ,
直観智がどんどん強まってきています。混沌とした現象が,単純な原理でうごかされて
いるのが,手にとるように,わかるようになります。

かつての世界根源語。。。大和コトバ。どこの国のことばより, 日本語は,想念界にリンク
しているので, 脳を起動させるのには,向いているのです。



 ことばが,物質地球をなり立たせています。日本の宿命 は,その「生きた言葉」をたも
ち,「地球のヒナ型」=地球人の存在基盤を保つことです。
それがないと, たちまち地球
が崩壊するような, とても大切な「ことば」を,保存してきたのです。

これまで見てきたように,いくら世界が混乱していようと,人間がどう考えようと,
言葉とヒナ型は, 歴史や現実を,きっちりと決めています。

けれども,明治以後は「多様化」をもとめ,姓名をなのらせること, 同音多義語を否定
し,ムクなこどもにうえつける道を,人々は選んできたのでした。



【文化の発展と収束】

文化の発展というか,
多様性というのは,およそ自然界の望む所なんです。
それはつまらぬ議論なぞしなくても,自然界をみると,一目りょう然ですよね?。

 言葉もまた,文化とともに多様化し栄え,あるものは形をかえて生きのこり,また
消えさるものもあり,またある一時期だけ,もてはやされる言葉も,あります。
 それは神々の興亡と,まったく同じさだめにあるのです。「地につかぬ言葉」つまり
物質界につながりをもてない想念も神々も言葉も,きえる(あるものはカンゼンな無に)
しかないのです。

 さて,地球周辺の時空がさししめすのは「すべてのものは,収束にむかっている」
というものです。ある意味では「ブラックホ−ルに陥りつつある」ことと等価です。

ケンラン豪華な文明の枝葉(ex.キリスト教文化)は枯れ,いままで隠れていた単純な
本質があらわになってゆきます.感覚がとぎすまされていれば誰だって,かんたんに
本質を見やぶることができ,思いはやすやすと現実化する,「何が起こっても不思議
でない」とよばれる,そんな時代がやってきたのです.

 文化も,言葉も収束をはじめています。これにより,再びイキをふき返す言葉も
あれば,地のよりどころをなくし,消えさる言葉もあります。
西洋文明もまた……地球外での復活をかけ「勇者にふさわしい死に場所」をもとめて
中東に関心を集中させはじめています。なぜって,西洋科学の原動力が,中近東という
東洋(との接点)でしたから。

【二元が生むダイナミズム】

 西洋社会が,レイプ(侵略)する相手,つまり東洋を欲するのも,また自然ななり
ゆきなのです。レイプされた東洋が,西洋のおろかさに染まるのも,それもシクミ。

地球の継承者=女性と,男性のペアリング。東洋と西洋のペアリングこそが,この
地球の文明の多様さを保証するシクミだったのですが,残念ながらあまりよい結果は
うまれなかったというのが,地球文明の総括でしょうか。次はもっとうまくやりたい
ものですね。
 とはいえ,西洋化(=我欲と個性化)と, 東洋化(一体化と永続性化)の争いというのは,
この宇宙でなんどでも,上演する価値のあるテ−マなのですから,西洋的思想もまた,
どこかで役につく必然性は,じゅうぶんにあるわけです。

こんなわけで, 時空収束のクライマックスに,向かいつつある今, 言葉の広がり,
本質といったものに気づくには, 絶好のチャンスであるのは, ほんとうなのです。

【完熟社会と 十全な社会】

 見事なほどひっくり返った世の中。そこにも計りしれぬ強い意志が, 働いているのが,
もう確信できるようになりましたか?。
般若の智恵 が教えるように,脳の働きは「受→想→行→識」。無限の智恵をうけ入れる
には,心のガラクタをきよめ,意志の力で「唯一の神社=松果体」に精神を集中するのみ。
もうだれもが,松果体=日本の秘めた,命の智恵をおもいだし,昇華すべきトキです。
                                ↓全て13画系
完成した十全な社会はいつも目の前にありました。蜂,蟻,そして猿…どれも母系社会。
世界中で女子は初めに楽園のえをかきます。楽園の思い出が,心の深層に生きています。

 究極の鍵は『鉄の意思』。「昇華するぞ!」心をこめ全身で, 大声で叫んでください。


こうして体中の鉄分に,意思をつたえ,あとは昇華が実現するのをまつだけです。
 どうか物質にまどわされず,テストをクリアして帰ってきてください、まってますよ。

そうそう,大切なコトワザを思いだして!… 『 意志(14)の上にも3年 』

3年間,何がどうなろうとも,昇華への 鉄の意志を最優先すればよかったのでしたね?



-*-*-*-*【おわりに*-*-*-*-

人の気づかぬ所で,コトバ(言の葉) がこの世を、
きっちりと決めていることが,もうわかりましたね?
コトあげせず(物の社会の不条理を,いちいち指摘せず),
あげ波せよ ( 波動を上げよ) 。それが昇華体=アゲハの黙示。

言葉の世界を,名前の世界を,こえなさい。
『命の母』のもとに,もどりなさい。
宇宙で唯一,主語にふさわしいのは『命』だけ。
『命』に主権をかえすべきときが,『いま』です。
帰りたくない人類がいても,卒業テストはまもなく終わり。
予定どおり,まもなく枝葉の世の,終わり です。

おかえり〜!! 無限の想念の世界(空クウ)に。ねえ,おみやげは?
あなたの今度の任務は,ヒト?命?それとも………


    -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

                               (完)


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